怖バナ (怖い話)

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怖バナ


さびしい道を おそれおののきながら

ただ歩く人のように

一度後ろを見たあとは

二度と振り向く事はない

なぜなら彼は知っているからだ

恐ろしい悪魔がすぐうしろにいることを

「老水夫の歌」の一節です

仮面 (2011/06/10 Fri 16:23:24) ID:0NWI1NjhiZWQ SoftBank

Re: 略して、怖バナ~ (怖い話)

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 ~魔の宮殿~



やさしい天使たちの住む
青々としたわたしたちの谷間には、
かつて美しくも荘厳なる宮殿が-
燃えるように輝き--高くそびえていた。
思想という名の君主がおさめるこの国に
堂々と建っていたのだ!
だが熾天使でさえこれまで翼を拡げた宮殿は、このはんばほども美しくはない。


黄色い旗、栄光の旗、黄金の旗が
宮殿の屋上から流れるようにはためく
(こんな風景も--こんな風景のすべては--
古き良き時代の1コマにすぎない)
そしてやさしい空気はすべて
あの甘美なる時代にふんわり漂い、
羽毛で装い蒼白なる城壁沿いに芳香はどこかへとびさってしまった。


かの幸福なる谷間をさまよう者たちは
ふたてのきらめく窓越しに精霊たちのリュートの
絶妙に調律された音律に合わせて
音楽的に振るまい、玉座のまわりを舞い踊る。
そこに(紫の衣装で!)
その栄光にふさわしい堂々と腰掛けるのは、
この領地を統べる者だ。


いたるところ真珠や紅玉で飾られているのは
壮麗なまでの宮殿の扉
そこから次々と雪崩れ込み、
とめどなくほとばしるのは
森の妖精エコーたちの軍団
その華麗なる職務といえば、
美神にも勝る美声を活かし
王の機知と智恵とを誉め歌うことだけ。


だが邪悪なる者たちが、悲嘆の衣装をまといながらも、
王の領土を奪ったのだ
(ああ嘆かわしいではないか、もはや王が再び眼をさますことはなく
朽ち果ててしまったとは!)
そして王の住み処のまわりでは、
かつてこそ華麗に絶頂をきわめた栄光も
いまではとうに葬られてしまった古き時代をめぐる話しにすぎず、
それを語ろうにも記憶のほうがおぼつかない。


そしていま、この谷間に足を踏み入れた旅人たちは、
煌々と輝くのふたつの窓の向こうで
巨大な影たちが不調和なるメロディに合わせて
幻想的に踊るのを認めた。
いっぽうでは、川の凄まじい急流のごとく、
蒼白なる扉からは
おぞましき一団が途切れることなく湧きだして、
しかも呵々大笑していくのだ--もはや微笑むことはないにせよ。

No.1 仮面 (2011/06/10 Fri 20:06:25) ID:wMjM2YTNmZGY SoftBank

Re: 怖バナ (怖い話)

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かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる よあけのばんに つるとかめがすべった うしろのしょうめんだあれ?


童歌でおなじみの「かごめかごめ」の歌詞にはいろんな意味の解釈があります。徳川埋蔵金のありかを示す暗号や監視された環境から抜け出せない女郎など
姑によって後ろから突飛ばされ流産する妊婦といった、霊的なものではないけど怖い解釈の仕方もあります。有名な妊婦の方を紹介します。


「かごめ」
「籠女」と書き、見た目が籠をだいているような女性、すなわち妊婦のことである

「かごのなかのとり」
籠女の中にいるもの、つまり胎児のことをしめす、子供のことである

「いついつでやる」
いつ出現するか

「よあけのばん」
つまり光りを見る前であり、胎児からの視点では臨月に当たる

「つるとかめがすべった」
「鶴と亀とかめが滑った」であり、長寿の象徴である2つのが滑るというこどで、死を表している

「うしろのしょうめんだあれ」
「後ろの正面」は真後ろ表し「真後ろにいるのは誰?」て問いている説や
「後ろを向いた時に正面に居る人は誰?」との意味。転じて逆の存在・影の指揮者・取り憑いていた存在等を表す

その妊婦の家は相続争いで争っている最中で、一人でも相続人の候補が増えることに快く思わないものもいた。出産予定日もそろそろというある夜明けの晩階段を降りようとした妊婦はだれかに背中を押されて流産してしまった。自分を落として子供を殺したのは誰だという母親の恨みの歌という説である。

まあ意味のないただ言葉遊びだろうなんて言われたりもしてます。

No.2 仮面 (2012/03/14 Wed 00:35:29) ID:wNmUyYWNhNzY SoftBank

Re: 怖バナ (怖い話)

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それでは怖い話をします。

「真ん中の男」
中国でうわさになった話しです。

ある夜のことです。塾から帰る数人の中学生がバスに乗りました。
三七五番という路線バスで、最終便でした。
バスには運転手と車掌、それに七十すぎと思われる小柄な老人が乗っているだけでした。
5分ほど走ってつぎのバス停についたとき、3人の客が乗ってきました。
ところが3人ともすごくよっぱらっているようで、足下はふらつき、ぷーんと酒のにおいがしました。
とくに、まん中の男は首をうなだれて、他の二人に両脇をささえられながら乗りこんできました。
男たちは、中に入ると、三人がけの座席にならんで腰をおろしました。
そのとき、後ろの座席の老人が立ち上がりました。
切符を買うためのようです。
そして、中学生たちの前を通るとき、うっかり、その中のひとりの足をふみました。

「いてぇ。」

声をあげて足をひっこめた中学生に、老人は、

「なんだこの足は。じゃまだ。」

とどなりました。

「なんだと。」

足をふまれた中学生が、立ち上がりました。

「足を投げ出してすわるんじゃねえ。」

「足をふんだのは、おまえだぞ。」

中学生がにらみつけると、

「なんだ、その目は。やるきか。やる気ならおりろ。」

と、けんかをうってきました。足をふまれたうえに、どなりつけられたのではたまりません。
中学生たちは老人といっしょにバスをおりました。

「おい、中学生だと思ってばかにするなよ。」

一人が手を上げると、老人は、



「ちょっとまて。いまおまえたちの命をたすけてやったんだ。」



といいました。

「なんだって。」

「さっき乗ってきた三人の客を見たか。」

といいました。

「さっきの客だって?あのよっぱらいか、それがどうした。」

「真ん中のやつは死んでいたぞ」

「死んでいた。うそだろ。」

中学生たちは信じませんでしたが、
みょうにこわくなって老人に手をだすのをやめました。

「おまえたちが信じないのなら、あしたの朝のニュースを見てみろ。」

そういって、住所と電話番号を教えると、去っていきました。
翌日のニュースで、学生たちは三七五番の最終バスが事故をおこしたことを知りました。
バスはふかいみぞに転落し、運転手と車掌が殺されていたのです。
そして、そのそばにはもうひとつの死体が横たわっていたそうです。
さっそく中学生たちはお礼の品をもって老人の家をたずね、命を救ってくれたことに感謝をしました。


この話しは、昔中国の北京の高校生のあいだでひろまり、当時は、夜おそくに三七五番バスに乗るのをためらう人もいたほどだそうです。

No.3 仮面 (2012/06/30 Sat 22:53:50) ID:xYjRhNzRiMzk SoftBank