なんてこっちゃ。
駄作者はついにここにも手を出しました。
駄作なんでもうすごいですよ。
見ていいんですか!!?((
すたーとです★
はななばなななの (2014/06/22 Sun 13:31:36) ID:4OGFjZjhhMjB SmartPhone
咲「…………あぁ、この前の」
私にとってあなたは、特別、なんだ。
あなたにとっての私は、
そのくらいのものなの……?
真「悠愛、ごめんね、黙ってて。咲哉と私、」
やめて。
やめてよっ……
悠「やだっ!!!」
近づいてきた真希を、
どん、と。
力強く押してしまった。
真「きゃっ……」
ぽすん、と落ちた先に、
咲哉がいて。
悔しいけどお似合い。
認めたくないよ、やだよ、やめて……
咲「何すんだよ」
まるで自分がやられたかのように。
鋭く言う。
絆の深さが分かって、
認めざるを得なくなってしまった……
No.9 はななばなななの (2014/07/18 Fri 20:58:18) ID:zZGNlMGY3MDc SmartPhone
悠「……っ…………まき」
苦しく、やっと絞り出せた声。
受け止めたくない現実は、
数を増やすばかり。
＿＿咲哉にとっての私って、記憶に残るほどじゃなくて。
＿＿あまり話さないし、
どうして私が、自己中だと分かるのか。
答えはひとつしかなくて、
でもそれを直視できない。
咲「軽々しく呼ぶなよな」
鋭く冷たい君の声。
滲むセカイ。
咲「真希……お前の事嫌ってるし。名前も呼ばれたくないっつってるし」
心に穴が開いた、より。
心そのものが、吸い取られたように。
心細さに近い感情。
真「咲哉……(苦笑)」
その笑いは、
私を哀れむもの?
孤独になった私を、
見下ろすもの……?
No.10 はななばなななの (2014/07/29 Tue 19:17:18) ID:1Zjg2NmRkNDg SmartPhone
時間は私の横を過ぎ去っていく。
授業サボっちゃったな、と思って、
怒られるの憂鬱だな、っていう思いもある。
それよりも深い、
絶望。
孤独。
くらりと力が抜けたように、
その場に座り込む。
悠「そんな、のって……」
ひどいよ。
今までの思いではなんなの?
一緒に遊んだりもしたじゃん、真希。
偽りの物なの?
こんなに儚く、崩れ去るの?
悠「嘘だって、言ってよっ……真希っ」
嘘って言ってよ。
私の心がもたないよ。
咲哉の事で傷つき、
それを励ました友人で傷つく。
もう、、、そんなのっ……
真「……青春ドラマぶってんじゃねーよ(笑)」
笑われたことでさえ悔しい。
それ以上に、それが真希なことに、
底の無い闇へ落とされたような、
暗い感情を覚えた。
No.11 はななばなななの (2014/07/31 Thu 16:02:27) ID:lNTJiMTVkMjB SmartPhone
真希は人気者だ。
いつも皆と笑顔で話して、おもしろい話もいってくれる。
私はそんな真希が好きだった、純粋に……
いや、嫌われると怖いからだったのかもしれない。
今となっては分からない。
そんな真希がついてくれない私は、
存在価値の欠片もないのかもしれない…………
友達も真希しかいない。
だから話したいときは、
真希が他の子と喋ってるのに加わったり。
それしかできない。
真希がいないと、何も出来ない、
いわば、都合のいい子分だったかもしれない。
真希が裏切るなんて思ってもみなかった。
大親友だと思ってたから。
ひどいよ、最低。
真希、最低。
No.12 はななばなななの (2014/08/03 Sun 16:57:49) ID:5N2RlMDBmNDJ SmartPhone
なんだか、
授業に出る気になれなかった。
先生に怒られたくないのか、
真希に会いたくないのか、
自分の居場所がないからなのか……
分からない。
わからないけど、
縛られずに、自由になりたい。
誰にも気にかけられない、世界へ行きたい。
今までにはなかったそんな絶望が、
私の心をじわじわと満たす。
見つからないよう学校を出て、
制服のまま街を歩く。
見つかったらどうしようとか、
考える余裕すら奪われている。
今さら、涙が溢れ出す。
泣きながら、
制服のまま、
こんな時間に、
歩いているのを見た人は、
きっとびっくりしてるだろうなって、思う。
そんなことを考える自分に、少し腹が立ったのは事実。
No.13 はななばなななの (2014/08/06 Wed 18:17:56) ID:yNDAwMGE4Y2F SmartPhone
なんだか、
ずんと怖くなった。
力が抜けていって、
もうなにもしたくなくて、
生きる意味すら分からなくなる。
もう、
誰にも気にされないどこかへ、
くらりと逃げてしまいたくなる。
泣きたいけど、泣けない。
窮屈な檻の中に閉じ込められたように、
縮こまってしまう。
ダメじゃん、私。
真希がいないってだけで、
親友に裏切られたってだけでさ、
こんなに逃げたくなるなんて。
私はこれから何処へ行くんだろう。
家も、学校もない私に、
居場所なんてあるんだろうか。
No.14 はななばなななの (2014/08/10 Sun 15:34:55) ID:zNGVlNmUwOTg SmartPhone
『どうしたの?大丈夫?』
こう声をかけてくれる人もいれば、
白い目で見るだけの人もいる。
『大丈夫です』
そう返事しても、
不審そうに見られるだけ。
「……大丈夫?」
ほら、
優しい人がまた一人。
悠「大丈夫です」
ほら、
同じ返事をまたひとつ。
「大丈夫じゃないじゃんどー見ても!どした?」
食い下がってくれるといいのに……
悠「なんでもないっ……」
「なんでもなくない!あーもーキリがない(笑)」
なんか笑い始めたその＿＿大学生くらいの男の人＿＿は、
私を取っ捕まえてどうする気なんだろう。
「人に見られてるし、んっと……人いないとこ行こっか」
なんか流れがよくつかめない。
でもすんなりと足が動いて、
その、名前も年も知らない男の人についていった。
＿＿＿＿今考えたら、
すごく怪しいともとれたし、
ついていっちゃダメ、な、典型的なタイプだろう。
でも、
ついていってくれてありがとう、私。
No.15 はななばなななの (2014/08/12 Tue 08:18:22) ID:2MmQ0YmFhNTZ SmartPhone
手首を掴まれて歩くなか、
着いたのは公園。
森の奥に小さな命を授ける花のように、
そこにあるのが当たり前、な存在。
近くに広い公園があるからか、子供もカップルも人の気配もない。
なんだか静かで、でも命の音がしていた。
「えっと……座らない?」
泣きじゃくる私を心配してか、気遣ってくれる‘彼‘。
涙は止まってくれそうもない。
奥へ奥へとしまおうとするけど、溢れていくばかりだ。
なにか、抑えていたものに触れたように。
治りかかった傷を剥がすように。
どんどん、溢れていく。
「その……俺に出来ることあったら、言って?」
意地悪。
そんなワガママなんて、言えるわけない。
勝手に泣いて、勝手に八つ当たりしてるだけなのに＿＿＿＿
どうしてそんなに、優しくなれるの?
不安そうな目で見つめてくるのは、なんで?
悠「だい……じょぶっ…………」
「大丈夫じゃないよ、そんなに目が腫れるほど泣いてるんだから」
ほっとけないじゃん、と言う彼。
強がらせて。
大丈夫だって、言ってないと、崩れ落ちそうなの。
今までが全部、なくなっちゃうの。
なんでもないって、思い込まないと、おかしくなっちゃいそうなの。
……面倒くさい、女だね?
No.16 はななばなななの (2014/08/17 Sun 20:32:10) ID:jNTBlZTc1YmJ SmartPhone
なんにも反応しない私に戸惑ったのか、
焦った顔を見せる。
その優しさが、傷に塗る消毒液になって染みて、痛い。
癒えない傷。
裏切り。
漫画でよくあるパターンに、自分は遭遇してしまった。
よりにもよって、一番離れたくない人との間に。
失ったら何もなくなるってくらいの人に。
「……なんで、泣いてんのかは、分かんない」
少しの間を置き、決意したようにすんなりと言われる。
惨めだ。哀れだ。
「でも、その傷は、いつか絶対忘れる。今ぐらいの痛さはなくなる。絶対、少しは軽くなるんだ。だから＿＿＿＿」
今のこの辛さも、将来的には消える。
そういうことを言いたいんだろう。
でも例外だってある。
その‘未来‘は、
当たり前に来るものじゃない。
「＿＿＿＿今我慢すれば、終わることなんだよ」
そんなの、そんなの、そんなの……
気軽に言わないでよ。
今は過去になって、未来は今になる。
‘今‘はずっと流れてる。
どこで区切れば、
今は終わるの?
No.17 はななばなななの (2014/08/17 Sun 20:54:27) ID:jNTBlZTc1YmJ SmartPhone
>おもろいですな
> なんてこっちゃ。
>
> 駄作者はついにここにも手を出しました。
>
> 駄作なんでもうすごいですよ。
> 見ていいんですか!!?((
>
> すたーとです★
No.18 firestarter (2015/12/26 Sat 20:45:47) ID:5YmVhMjU2OWZ SmartPhone