海堂尊先生による桜宮サーガシリーズを語る部屋。
田口白鳥シリーズや極北シリーズ、夢見る黄金地球儀など海堂尊著作品ならいずれも構いません。
田口公平 (2016/03/10 Thu 16:43:33) ID:3MjUyMjc5ZmI SoftBank
モルフェウスの領域を再読してると法律によって守られてるところ守られてないところもある。
この辺は官僚社会を含めた社会の難しさと思う。
それにしても極北ラプソディのヒプノス社の西野という人物はモルフェウスの領域の方が人物像が明確に浮き彫りにされてた。桜宮サーガの人物たちが国内外に問わず東西南北に飛んでることがより明らかになった。
ドイツやアフリカのノルガ共和国おそらく未読な作品な中にいろいろあるかもしれない。
モルフェウスの領域の時は牧村瑞人、浜田小夜は罪を償ってたから誰とも面会できなかったんだろう、たぶん。
No.18 田口公平 (2016/03/25 Fri 05:36:49) ID:mZDQ0YTI0NjZ SoftBank
モルフェウスの領域には白鳥さんは出てきてないけどおそらく物語の陰で活躍してたのではないでしょうか。
桜宮サーガの未来の物語はわからないところは多々あると思うけど。螺鈿迷宮の桜宮厳雄の予言？のように失脚失墜した可能性はないとは言えないが。
モルフェウスの領域には霞ヶ関官僚は八神しか登場してないからなんとも言えない。
もしかしたら田口先生と白鳥さんの間で袂を分かちたかもしれないとも想像できなくもない(--;)。
No.19 田口公平 (2016/03/25 Fri 07:28:18) ID:4NWYyOGVkM2I SoftBank
モルフェウスの領域を日比野涼子と西野のラブストーリーとして読んだら海堂尊先生はあんがいロマンチストかもしれない。
もっとも西野にしたら涼子自身がコールドスリープになった時点で叶わない恋愛になったのは悲喜劇どちらにも言えるが（苦笑）。
明らかに厚労省の八神がいちばんピエロになったのはなんともだけど。
モルフェウスの領域はラブストーリーとして読める作品。もちろん他の桜宮サーガのなかにも恋愛モノはいくつかあるけど。モルフェウスの領域は他よりちょっと高度な恋愛かもしれない。
No.20 田口公平 (2016/03/25 Fri 11:58:27) ID:xM2YwNjY3NTI SoftBank
桜宮サーガのなかで恋愛が書かれてたのは『ブラックペアン１９８８』の世良先生と花房さん、これは『極北ラプソディ』でハッピーエンドを迎える。
『ジェネラル･ルージュの凱旋』の速水先生と如月翔子、『ナイチンゲールの沈黙』の浜田小夜と牧村瑞人、『ジーン･ワルツ』の曽根崎理恵と曽根崎伸一郎、もしくは清川先生。『極北クレイマー』の後藤先生と並木梢看護師、『極北ラプソディ』の大月パイロットと五條看護師、それに『モルフェウスの領域』の日比野涼子と西野。
ひょっとしたら間違いあるかもしれませんが、私が読んだ範囲内ではこれくらいでしょうか。
あらためて列挙してみたけど田口先生や今中先生の名前はないみたいですね（苦笑い）。まだ桜宮サーガを現時点でも読んでない本はいくつかありますからなんとも言えませんけど。
医療を主にしながらもこれだけ恋愛模様の物語があるということですね。
あと『夢見る黄金地球儀』の主人公はすでに既婚してるので恋愛物語という型にはまらないかもしれませんが既婚者の恋愛として夫婦として読める物語でもあるかもしれませんね（苦笑）。
桜宮サーガの人間関係は縦横に広がってるのは読むたびに広がる感じします。
No.21 田口公平 (2016/03/25 Fri 14:25:49) ID:kODViZGQ5NmQ SoftBank
モルフェウスの領域を恋愛モノてして読んだ場合、西野さんは失恋したことになると思う。
少なくとも涼子さんはモルフェウスを守るため、アツシくんを守るため五年コールドスリープに入ったのだから。
けどモルフェウスの領域、前半こそは例によってロジックの展開や涼子の孤独な寂しさなどあるけど後半のアツシが目覚めてからが物語の本番だったと思われる。
癌治療のために五年眠っていたアツシの心境はまさに浦島太郎そのもの。田口先生や如月翔子、藤原看護師など知る人はわずかにしかいない。ご両親の存在がいないのは以前も書いたけどいたたまれない。
涼子さんはモルフェウスにもアツシにも恋をしたかもしれないニュアンスはあったと思う。そう考えた方がロマンチックかもしれない。
医療を守る法律が逆にその法律こそがシステムエラーになることもあり得るのがモルフェウスの領域のテーマだけど、私は恋愛モノとして読んだのがオチ（苦笑い）。
No.22 田口公平 (2016/03/26 Sat 06:49:01) ID:lMGVlN2JjNmE SoftBank
『モルフェウスの領域』の睡眠学習についての会話を読むとアニメ『無敵超人ザンボット３』の睡眠学習が思い出される。
『モルフェウスの領域』は医療や患者のため、『ザンボット３』はスーパーロボットの操縦や恐怖心をなくさせるためであったけど読むと複雑な気持ちになる。
頭は良くなっても本当の覚醒があるまでは睡眠当時の年齢のまま。それが幸せか不幸かはひとによるだろう。
また覚醒して歳相応の言葉遣いや態度になっても社会に適応できるかという問題もないとはいえない。作品内のアツシは比較的に適応してたと思われるけどラストの展開で選択を迫られる。
『モルフェウスの領域』はもうひとつの『ザンボット３』かも知れない。
No.23 田口公平 (2016/03/27 Sun 11:33:58) ID:4YWVkNTQ1Y2Q SoftBank
いまのところ私が読んだ範囲で桜宮サーガシリーズに院長が出てきたのは『ブラックペアン１９８８』の佐伯病院院長、『田口白鳥シリーズ』の高階病院長、『極北クレイマー』の室町病院長、『極北ラプソディ』の世良病院長。ただし世良先生については物語内でもあくまで『極北クレイマー』のラストから『極北ラプソディ』内まで暫定的な扱いともあるのでいささか微妙ではある。
佐伯病院長は医療ミスが表に出たことで舞台から姿を消した。だけど佐伯病院長の個人的な気持ちや思惑はさて置き去り際は綺麗な方と言えなくもない。
片や室町院長は見事なくらい丸投げ。もちろん室町院長の人望のなさや役所との折り合い、また行き当たりばったりさもあるからやむを得ない。
世良先生については『極北ラプソディ』が現状の問題を抱えたまま物語が終わってるのでこれまたなんともいえない。
それで高階病院長、このひとはタヌキだ丸投げだとまわりから言われながらも実際の肚はどうなのか。
『モルフェウスの領域』の段階で黒崎教授や田口先生に任せたいとあったけど本心か否かわからない(--;)。
室町院長のように逃げてはいない。だけど世良先生みたい根づいたかというのも微妙なポジションや言い回し？
たぶんにこんなひとが上司としたらまわりはストレスを抱えると思われる。だけど田口先生を論文ひとつ書かせないでセンター長にさせている。
手腕としたら気づいたら肩に手を回されてる。これは『田口白鳥シリーズ』での高階病院長と田口先生の恒例のやり取りにも見られる。
ある意味、孫悟空を掌でもてあそぶお釈迦さま。もしくは他人を化かすタヌキそのもの。
どこまでが真意なのか（苦笑）。
No.24 田口公平 (2016/03/27 Sun 13:46:36) ID:lZTQ5NjM1MTB SoftBank
桜宮サーガはいくつかふしぎなことあるけど東城医大の廊下トンビこと兵藤くんはどんな情報網を持ってるのか。
霞ヶ関関係は本人がいろいろな会に参加してるらしいからわかる。だけど東城医大のことはなぜなのかふしぎ。
多く情報源を持たない田口先生にしたら貴重な情報源でもあるけど『モルフェウスの領域』を読んだ限りでは第三者にはある程度、迷惑なのもうかがい知れる。
表現はよくないが病院という環境は閉鎖的。当然、人間関係や院内の関係なども限られるはず。
兵藤くんはそういう垣根を自然ないしあるいは特殊な会話方法、もしくは情報についてセンサーがあるかもしれない（苦笑）。
田口先生に限らずありがた迷惑と思うけど。ふしぎだ。
No.25 田口公平 (2016/03/29 Tue 17:19:55) ID:xOWNiNTFjMDE SoftBank
『モルフェウスの領域』を読んでて睡眠学習が物語内に出てくるけどある意味、こわいもの。
睡眠してる間に学習はできるけど一方では記憶を消去することもできる。
SFの領域であると思うけどもし自分がコールドスリープ被験者なら記憶は消されたくないものと思う。
だけど作品内でアツシくん自身は気づかないままほんのわずかではあるが記憶の一部を消去されてる描写ある。それもまた医療問題になりそうな感じする。
No.26 田口公平 (2016/04/02 Sat 16:13:25) ID:jYTQ2MjgzYTN SoftBank
『モルフェウスの領域』は全体的はロマンチックではあるけど、未来科学センターを存続させるにはコールドスリープの被験者が必要不可欠。
日比野涼子はそんな意味でモルフェウスに棲まうシスター。
彼女の物語として読めばある意味ではしあわせ、別な意味ではモルフェウスに囚われたまま。
No.27 田口公平 (2016/04/08 Fri 17:41:36) ID:jZjgzMjA0OTB SoftBank